最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 国として終末期を支えるには
国際福祉研究の立場から デンマークにおけるターミナルケアの実情と日本との比較
小島ブンゴード 孝子
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1ユーロ・ジャパン・コミュニケーション社
キーワード:
緩和ケア
,
死への態度
,
生活の質
,
平均余命
,
ターミナルケア
,
在宅医療
,
尊厳死
,
高齢者福祉
,
デンマーク
,
日本
,
健康寿命
Keyword:
Attitude to Death
,
Denmark
,
Life Expectancy
,
Japan
,
Palliative Care
,
Right to Die
,
Quality of Life
,
Terminal Care
pp.1450-1454
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056542
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2008年オックスフォード大学調査から,デンマークの60~70歳代が40~50歳代よりQOLが高く,積極的に人生を生き,社会の重荷でなくむしろ貢献者の立場にあることが判明した.デンマークでは,「自分らしい人生を最期まで送りたい」という高齢者の希望を叶えるための高齢者福祉3原則(自己決定・継続性・残存機能の活用)が浸透しており,「出来る限り在宅で最期を迎えたい」と考える多数高齢者の意志を医療福祉分野のサービス提供者や家族が最大限尊重する姿勢が強い.ターミナルケアは医療より介護・看護の比重が大きく,家庭医との連携・家族との協力の下に,高齢者サービスの一環として実践されている.2025年問題に取り組む日本の現状をデンマークとの比較から明らかにし,課題解決への道を探る.
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