最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 在宅での終末期を支えるには
人生の最後を支えるコンソーシアムの発想 誰がどのように支えていくのか?
小野沢 滋
1
1北里大学病院 患者支援センター部
キーワード:
ターミナルケア
,
チーム医療
,
多機関医療協力システム
,
保健医療サービスの必要と要求
,
在宅医療
,
首都圏
Keyword:
Health Services Needs and Demand
,
Multi-Institutional Systems
,
Patient Care Team
,
Terminal Care
pp.1289-1294
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056511
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首都圏ベッドタウンの自治体では,2035年ごろまで直線的に死亡者が増加し現在の約2倍程度となる.死亡率3%以上の人口(男性75歳以上,女性81歳以上)の単身世帯数は東京,神奈川,千葉,埼玉の1都3県では,2010年から2030年までの間に2倍強になると予想される.支える側の労働人口は2010年から2040年までの間に首都圏では,約25%程度減少すると予想され,介護職不足が都市部で深刻になる可能性が高い.目指すべきは,医療と介護があたかも一つの機関から提供されているかのような,効率的で情報が統合され,サービス機関同士が常に連絡を取り合うような環境で,共通の目的意識をもった多機関からなるコンソーシアムが必要となる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013