最後までよい人生を支えるには 多死時代の終末期医療 国として終末期を支えるには
国際福祉研究の立場から 英国の緩和ケアサービスから学ぶ支援体制とわが国のこれから
阿部 まゆみ
1
1名古屋大学 大学院医学系研究科看護学
キーワード:
緩和ケア
,
腫瘍
,
ターミナルケア
,
チーム医療
,
地域社会ネットワーク
,
イギリス
,
日本
Keyword:
United Kingdom
,
Japan
,
Neoplasms
,
Palliative Care
,
Patient Care Team
,
Terminal Care
,
Community Networks
pp.1439-1444
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014056540
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英国の保健医療政策(NHS)は,「揺りかごから墓場まで」と称され,生まれたときから死にいたるまで,国民が平等に受けられる公的サービスである.1993年の地域ケア条例により一人暮らし高齢者のケアは充実し,保健・医療・福祉分野の連携による地域社会の総合的なコミュニティーケアシステムが定着している.一方,わが国では,超高齢化社会に突入し,疾病の慢性化が進展する中,併存病を有する高齢者が増加し,いかに生きるかに加え,いかに生を終えるかが重要な課題となっている.これらの点から,緩和ケアサービスの整備と充実に向けて,今求められている支援体制のあり方について論術する.
©Nankodo Co., Ltd., 2013