寛解を目指す膠原病診療 特殊な状況と合併症への対応
免疫抑制療法下の感染症
小池 竜司
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院 臨床試験管理センター感染対策室
キーワード:
ワクチン
,
感染
,
危険因子
,
結合組織疾患
,
副腎皮質ホルモン
,
免疫抑制剤
,
予防接種
,
服薬管理
Keyword:
Adrenal Cortex Hormones
,
Connective Tissue Diseases
,
Immunosuppressive Agents
,
Infection
,
Risk Factors
,
Vaccination
,
Vaccines
,
Medication Therapy Management
pp.97-102
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013227270
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感染症は膠原病に対する免疫抑制療法実施下におけるもっとも重要な合併症である.大部分の膠原病において,肺感染症が最多で重要な感染症であり,しばしば他の原因による肺病変との鑑別が重要となる.免疫抑制療法開始時に適切なリスク評価を行い,可能な予防策を講じておくことが望ましい.感染症合併時には感染症診療の原則に則り,病原体診断のための努力を最大限行い,感染巣と起炎菌を想定したうえで,適切なエンピリック治療とde-escalationを心がける.
©Nankodo Co., Ltd., 2013