症候から学ぶ感染症診療と抗菌薬治療
《さまざまな場面での抗菌薬の使い方》抗菌薬のTDMの方法
望月 敬浩
1
1静岡県立静岡がんセンター 薬剤部
キーワード:
Aminoglycosides
,
抗細菌剤
,
糖ペプチド
,
薬物用量反応関係
,
ドラッグモニタリング
Keyword:
Aminoglycosides
,
Anti-Bacterial Agents
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
Glycopeptides
,
Drug Monitoring
pp.592-595
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012337966
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●薬物治療モニタリング(TDM)とは、有効性・安全性の指標となる血中濃度をもとに、薬物の用量調節を行う手法である。●TDMが推奨される抗菌薬は、グリコペプチド系薬(vancomycin、teicoplanin)、アミノグリコシド系薬(gentamicin、amikacin、arbekacinなど)である。●グリコペプチド系薬はトラフ値が有効性・安全性の指標となり、アミノグリコシド系薬はピーク値が有効性・トラフ値が安全性の指標となる。●2012年に発表された抗菌薬TDMガイドラインを参考にしながら、多職種の連携のもとに抗菌薬治療を個別化していくことが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012