症候から学ぶ感染症診療と抗菌薬治療
感染症診療における血液培養検査のすすめ
関谷 紀貴
1
1がん・感染症センター都立駒込病院 臨床微生物科
キーワード:
カテーテル感染
,
精度管理
,
菌血症
,
血液培養
Keyword:
Blood Culture
,
Bacteremia
,
Catheter-Related Infections
pp.529-533
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012337952
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●血液培養検査は、感染症診療の流れの中で位置づけることが重要である。●発熱の有無を問わず敗血症が疑われるとき、特定臓器の感染症が疑われ原因微生物が明らかでないとき、何らかの感染症が疑われるが臓器や微生物の特定ができないときは血液培養採取のよい適応である。●検査結果の解釈には、適切な手順で2セット以上採取することが必要である。●より早期に検出微生物に関する情報を得るには、微生物検査室とのコミュニケーションが勧められる。●各施設が共通の統計指標に基づいて血液培養検査の質向上に関する議論をすることが必要であり、適切な精度管理指標の検討は今後の課題である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012