関節リウマチ診療update-これだけは知っておきたい知識とは?
《治療にあたり内科医が知るべき知識》 手術が必要なタイミング 内科から整形外科への依頼の時期
桃原 茂樹
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1東京女子医科大学附属膠原病リウマチ・痛風センター
キーワード:
下肢
,
関節可動域
,
関節リウマチ
,
頸椎
,
上肢
,
整形外科
,
生物学的製剤
,
タイミング
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Biological Products
,
Cervical Vertebrae
,
Range of Motion, Articular
,
Orthopedic Procedures
,
Upper Extremity
,
Lower Extremity
pp.637-642
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012181577
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・RAの治療は早期からの強力な薬物治療により寛解が現実のものとなってきているが、依然として変形が進行し機能障害をきたすケースも多く経験される。しかし疾患活動性を十分にコントロールすることで、炎症による疼痛が軽減され、ときには破壊された関節の修復機転が働くこともあり、手術のタイミングも大きく変化してきている。・炎症性滑膜が薬物療法でコントロールできるようになり滑膜切除術の適応は激減している。その一方で、膝や股関節以外の人工関節、手指や足趾の関節形成術の適応が増えてきている。これは全体の病勢が落ち着き、より高次での機能回復への患者側からのニーズが増えてきたと考えられ、今後適応となる術式の変化が予想される。
©Nankodo Co., Ltd., 2012