関節リウマチ診療update-これだけは知っておきたい知識とは?
《治療にあたり内科医が知るべき知識》 タイトコントロールは果たして重要か?
當間 重人
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1国立病院機構相模原病院 臨床研究センターリウマチ性疾患研究部
キーワード:
関節リウマチ
,
臨床試験
,
寛解導入
,
抗リウマチ剤
,
多施設共同研究
,
治療成績
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Clinical Trials as Topic
,
Remission Induction
,
Treatment Outcome
,
Multicenter Studies as Topic
,
Antirheumatic Agents
pp.621-625
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012181573
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・RAの治療で重要なことは、早期診断、早期治療介入、適切な薬剤の選択、そしてタイトコントロールである。・タイトコントロールとは、定期的かつ客観的指標を用いた治療効果判定を行うことにより早期に疾患活動性を改善させる方法論である。・TICORA試験やCAMERA試験でタイトコントロールの有用性が示されている。また、これらの試験で用いられた抗リウマチ薬に生物学的製剤は含まれておらず、既存の薬剤であってもタイトコントロールによって薬効を高めうることが示されている。・近年導入されつつあるRAの治療戦略(treat to target:T2T)にもタイトコントロールが採択されている。・抗リウマチ薬の選択肢が広がり、かつ優れた効果を発揮する薬剤が追加され続けている現在ではあるが、タイトコントロールを行うことで薬効を高めることができる。
©Nankodo Co., Ltd., 2012