その輸液、間違っていませんか?-輸液のコントラバシーとピットフォール
《電解質輸液のコントラバシー・ピットフォール》在宅、外来では輸液は必要?
横井 徹
1
1横井内科医院
キーワード:
電解質
,
輸液療法
,
在宅中心静脈栄養
,
在宅静脈栄養
,
在宅医療
,
在宅注入療法
Keyword:
Electrolytes
,
Parenteral Nutrition, Home
,
Parenteral Nutrition, Home Total
,
Home Infusion Therapy
pp.250-254
発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012143522
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●在宅、外来に限らず輸液療法は経口、経腸補充が不可能な場合にのみ考慮する。●入院治療において輸液療法が必要になる条件でも、在宅では必ずしも必要ではない場合もある。在宅環境においては常に「本当に輸液が必要なのか」を考慮しながら慎重に適応を見極める必要がある。●在宅における輸液には在宅中心静脈栄養・末梢輸液・皮下輸液の3つの方法があるが、それぞれ意味が異なる。しかし、それらの適応について明確なガイドラインはなく、在宅主治医・スタッフが患者・家族とともに悩みながら個別に判断しているのが現状である。●外来における輸液の適応は、在宅のそれよりもさらに狭いものであるはずであるが、現実には多くの患者が外来輸液を受けている。それには患者、医療者双方の問題があると考えている。●ビタミン輸液はさらに外来においては適応が限られる。●われわれ医療者は、安易な輸液に頼らない姿勢をまずはプロフェッショナルとして患者や家族に示すべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2012