不整脈の治療は新時代に-一般臨床医が主役の新しい心房細動診療
《心房頻脈・心室頻脈の心電図診断のポイントを説く》心房細動を他の上室性頻拍から鑑別するためのポイント
川村 祐一郎
1
1旭川医科大学保健管理センター
キーワード:
鑑別診断
,
心電図
,
心房細動
,
頻拍-上室性
,
分類
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Diagnosis, Differential
,
Classification
,
Electrocardiography
,
Tachycardia, Supraventricular
pp.18-22
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012118539
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・心房細動は、高齢化の進展、生活習慣病の増加に伴い有病率が増加している。・心房細動の臨床的重要性は、心不全の招来・増悪、心原性塞栓症の発症にある。・持続期間による分類としては、「自然停止する」発作性、「自然停止しないが除細動可能な」持続性、「除細動されない恒久的な」永続性と分類するのが合理的で、治療方針にも直結する。・心電図上の主所見は、(1)P波がみられない、(2)f波がみられる、(3)QRSの出現がまったく不規則である、の3点で、これに変行伝導など付随所見を組み合わせて診断する。・比較的速い心拍数の心房細動でも、ある程度の長い記録により、もっとも特徴的である(3)QRSの不規則性が捉えられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2012