これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《高齢者に対する薬物の使い方の注意点》服薬管理と服薬支援
倉田 なおみ
1
1昭和大学 薬学部薬剤学教室
キーワード:
運動障害
,
嚥下障害
,
関節リウマチ
,
片麻痺
,
脳卒中
,
服薬管理
,
患者アドヒアランス
,
高次脳機能障害
,
介護・福祉機器
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Deglutition Disorders
,
Hemiplegia
,
Movement Disorders
,
Stroke
,
Medication Therapy Management
,
Medication Adherence
pp.1162-1166
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088949
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・疾患による障害を残したまま、長期間にわたって日常生活を送る高齢者が増えている。・健常であれば当たり前にできる服薬の動作が、加齢や疾患による運動機能障害などによってできなくなることが多い。・アドヒアランス(服薬の意思)は良好であっても、薬を飲む(使う)動作がままならずコンプライアンス(服薬遵守)不良となることも少なくない。・認知症やうつ病、脳卒中後の高次脳機能障害などによって起こる心理面や人格の変化、記憶力の低下などはアドヒアランスに影響する。・高齢者では薬の管理を患者任せにするのではなく、薬を確実、安全に服用・使用するための工夫や対策に関して医療従事者が積極的に関与することが必要な時代になった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011