到来 二人に一人脳卒中時代 脳卒中の医療連携・介護・制度
障害を抱えた脳卒中患者の生活は?
川上 途行
1
,
里宇 明元
1慶応義塾大学 医学部リハビリテーション医学教室
キーワード:
嚥下障害
,
筋痙縮
,
日常生活活動
,
片麻痺
,
リハビリテーション
,
脳卒中
,
廃用症候群
,
摂食機能障害
,
高次脳機能障害
Keyword:
Activities of Daily Living
,
Deglutition Disorders
,
Hemiplegia
,
Muscle Spasticity
,
Rehabilitation
,
Muscular Disorders, Atrophic
,
Stroke
pp.911-915
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013173267
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慢性期脳卒中患者の診療において,内科的管理とともに,機能障害,活動制限,参加制約から構成される障害に対する視点が重要となる.機能障害に関しては,近年,慢性期であっても片麻痺,高次脳機能障害などの改善が可能という報告が増えつつあり,適切なリハビリテーション機会の提供が求められる.長期にわたり良好な状態を維持していくためには,廃用症候群,痙縮,摂食・嚥下障害などの適切な管理がポイントとなる.活動制限については,患者のADLを的確に把握し,適切な介入,介護保険などを用いた支援を行う必要がある.社会的な関わりや復職など,参加制約についても,医師が積極的に関わることが望ましい.
©Nankodo Co., Ltd., 2013