認知症1,000万人時代を目前に控えて-最新の診断,マネジメント,そして分子標的治療へ 認知症診療の最前線
高齢者の薬物治療の注意点
秋下 雅弘
1
1東京大学医学部附属病院 老年病科
キーワード:
Benzodiazepines
,
抗不安剤
,
Cholinergic Antagonists
,
催眠剤と鎮静剤
,
認知症
,
リスク
,
服薬管理
,
患者アドヒアランス
,
多数薬剤投与
Keyword:
Benzodiazepines
,
Dementia
,
Hypnotics and Sedatives
,
Risk
,
Anti-Anxiety Agents
,
Polypharmacy
,
Cholinergic Antagonists
,
Medication Therapy Management
,
Medication Adherence
pp.199-202
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017338850
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高齢者では薬物有害事象の頻度が高く,薬物動態の加齢変化とポリファーマシーが二大要因である.認知機能低下などのコミュニケーション能力の低下は服薬アドヒアランスの低下につながるため,評価と対策を十分に行う.「特に慎重な投与を要する薬物のリスト」には高齢者で使用を控えるべき薬物が列記されており,認知機能低下をきたしやすい薬物も含まれる.ベンゾジアゼピン系睡眠薬・抗不安薬と抗コリン系薬物にはとくに注意を要する.
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