これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《高齢者の検査、術前評価》侵襲的検査に際しての注意点
浅井 幹一
1
1藤田保健衛生大学 医学部総合診療内科
キーワード:
Gadolinium
,
MRI
,
術前診断
,
生検
,
X線CT
,
消化器系内視鏡法
,
ヨウ素
Keyword:
Biopsy
,
Gadolinium
,
Iodine
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Endoscopy, Digestive System
pp.1144-1146
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088945
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・高齢者において、内視鏡検査、生検、造影検査など侵襲的検査を施行する機会は多くなっている。・内視鏡検査では、前処置による脱水、鎮静薬による呼吸抑制、内視鏡操作に伴う不整脈や心血管事故、誤嚥などに注意が必要である。・生検にあたっては、事前に出血を助長する可能性のある、抗凝固薬、抗血小板薬の中止を確認し、生検後は止血に留意する。・造影剤を使用して画像診断を行う際には、造影剤腎症の発症の可能性を考え、既存の腎機能障害、脱水、糖尿病などリスクを評価し、造影剤の量を抑えるように配慮したい。・これら侵襲的検査を行う際には、適応があるか、代替検査があるかも勘案し、十分なインフォームドコンセントを得るようにする。
©Nankodo Co., Ltd., 2011