発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006094808
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薬物や検査薬により気管支喘息が誘発されたり,呼吸器症状の増悪する場合がある.非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)による喘息の誘発(いわゆるアスピリン喘息)が,代表である.アスピリン喘息は一部の食品・医薬品添加物や防腐剤,静注用のコハク酸エステル型副腎皮膚ホルモン製剤にも過敏性をもつことがあり,注意を要する.アドレナリンβ遮断薬は,気管支喘息患者に気道攣縮を誘発する可能性がある.また気管支喘息は,ヨード造影剤に対して過敏反応を起こす危険性が,アレルギー既往のない患者と比べて約10倍ほど高くなるという報告もあり,MRI造影剤であるガドリニウム製剤に関しても,気管支喘息は過敏反応を起こすリスクが高いとされている
©Nankodo Co., Ltd., 2006