これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《高齢者の生活習慣病管理と予防医療》糖尿病の管理
橘 香穂里
1
,
櫻井 健一
,
横手 幸太郎
1千葉大学医学部附属病院 糖尿病・代謝・内分泌内科
キーワード:
Insulin
,
運動療法
,
食事療法
,
糖尿病
,
高齢者評価
,
生活習慣病
Keyword:
Diabetes Mellitus
,
Exercise Therapy
,
Diet Therapy
,
Insulin
,
Geriatric Assessment
pp.1120-1124
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088940
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・高齢者糖尿病は個人差が大きく多様性があり、身体機能低下・うつ・認知機能低下により自己管理が十分にできない症例が増加する。・高齢者総合機能評価(CGA)によるアプローチが有用となる。・血糖コントロールの目標は個別に設定するべきであるが、健常高齢者においてはHbA1c(JDS値)7%未満、併存疾患・心身機能低下を伴う場合は8%未満を大まかな目標とする。・薬剤使用の際にはできるだけシンプルな処方を心がけ、少量から開始し徐々に増量する。腎機能低下例では、重症の低血糖を避けるためスルホニルウレア薬の使用は可能な限り少量とする。・低血糖・シックデイの対処法を患者だけではなく、介護にかかわる人に指導する必要がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2011