大腸癌の最新事情-防止・治癒を目指して
大腸癌撲滅は可能か
山地 裕
1
1東京大学 消化器内科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
腫瘍多剤併用療法
,
大腸腫瘍
,
腫瘍の早期診断
,
IFL Protocol
,
FOLFOX Protocol
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Colonoscopy
,
Colorectal Neoplasms
,
Early Detection of Cancer
,
Folfox Protocol
,
IFL Protocol
pp.756-758
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012028846
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●大腸癌診療の土台となるのは、大腸内視鏡検査と、外科手術を中心とする局所療法である。●大腸癌撲滅のための最有力な方策として、早期発見・早期治療の戦略に基づくスクリーニングが期待されている。しかし実施にあたってさまざまな問題点も生じており、その克服が必要である。●近年化学療法が進歩し、分子標的薬を含む強力で低侵襲のレジメンが普及してきている。これにより、治癒する大腸癌が増えることが期待されるところである。●大腸癌の種類によって有効な対策が異なる可能性があり、そのための研究を深める必要がある。●実はもっとも効果が高いかもしれない、一次予防についても追究するべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2011