心不全治療の新展開-外科医との共働による新たな治療戦略
《トピックス》 心不全に対する再生医療 幹細胞移植・細胞シート
五條 理志
1
,
許 俊鋭
1東京大学 大学院医学系研究科重症心不全治療開発講座
キーワード:
脂肪組織
,
心筋梗塞
,
心筋
,
心臓補助機器
,
心不全
,
臨床試験
,
メタアナリシス
,
再生医学
,
組織工学
,
幹細胞移植
,
骨格筋芽細胞
,
間葉系間質細胞
Keyword:
Adipose Tissue
,
Clinical Trials as Topic
,
Heart Failure
,
Heart-Assist Devices
,
Myocardial Infarction
,
Myocardium
,
Meta-Analysis as Topic
,
Myoblasts, Skeletal
,
Stem Cell Transplantation
,
Tissue Engineering
,
Regenerative Medicine
,
Mesenchymal Stromal Cells
pp.107-111
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011295260
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●急性心筋梗塞に対する体性幹細胞移植による臨床研究が数多く行われ、systematic reviewも複数報告され、少ないながらも心機能の回復が認められた。●組織工学の中で、scaffoldを要しない細胞シートは大きな変革をもたらした。角膜を含めて、すでに商品化に向けて大きな一歩を踏み出している。●細胞移植という方法論による治療法は、ドナー細胞としては骨格筋芽細胞・骨髄由来間葉系幹細胞・脂肪由来幹細胞・心筋幹細胞などが主に使用され、急性心筋梗塞から重症心不全まで、幅広い疾患に対して臨床研究が行われている。●左室補助人工心臓装着患者への再生医療を併施する治療は、大きなポテンシャルを有しており、われわれは心筋幹細胞移植との統合治療を計画している。
©Nankodo Co., Ltd., 2011