心不全治療の新展開-外科医との共働による新たな治療戦略
《トピックス》 心不全における免疫の関与と免疫吸着療法
馬場 彰泰
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1北里大学北里研究所病院 循環器内科
キーワード:
Myosins
,
プラスマフェレーシス
,
血液灌流
,
自己抗体
,
心筋症-拡張型
,
心臓補助機器
,
心不全
,
免疫吸着法
,
免疫系
,
自己免疫
,
臨床試験
,
治療成績
Keyword:
Autoantibodies
,
Cardiomyopathy, Dilated
,
Clinical Trials as Topic
,
Immune System
,
Heart Failure
,
Heart-Assist Devices
,
Hemoperfusion
,
Immunosorbent Techniques
,
Myosins
,
Plasmapheresis
,
Autoimmunity
,
Treatment Outcome
pp.104-106
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011295259
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●自己免疫異常が拡張型心筋症を生じさせることが、基礎的に明らかになっている。●拡張型心筋症患者では、大部分の症例で何らかの抗心筋自己抗体を有する。●左心補助人工心臓の装着例でも、抗心筋自己抗体が有意に検出される。●心不全アフェレシス治療の標的は、心抑制性抗体だと想定されている。●治験前研究によれば、拡張型心筋症でも免疫吸着療法は安全に施行可能である。●治験結果により、免疫異常が心不全の病因に関与するか明らかになる可能性がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2011