心不全治療の新展開-外科医との共働による新たな治療戦略
《トピックス》 生理学的なモデルに基づいた循環動態の制御
岸 拓弥
1
1九州大学 大学院医学研究院先端心血管治療学講座
キーワード:
拡張期
,
血液循環
,
血管抵抗
,
心拍出量
,
心不全
,
肺循環
,
理論モデル
,
アルゴリズム
,
コンプライアンス(物理学)
,
静脈還流
,
標準化
Keyword:
Algorithms
,
Blood Circulation
,
Cardiac Output
,
Diastole
,
Compliance
,
Heart Failure
,
Models, Theoretical
,
Pulmonary Circulation
,
Reference Standards
,
Vascular Resistance
pp.112-115
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011295261
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●心臓および循環はきわめて数理的に制御されていて、そのシステム異常が心不全である。●したがって、心拍出量曲線と静脈還流平面の平衡点として心拍出量と左右の心房圧が規定される『心拍出量の数理モデル』である「拡張Guytonモデル」を用いることにより、心拍出量曲線・静脈還流平面・血管抵抗を正常値に負帰還制御して動脈圧・心拍出量・左房圧を正常化する「心不全自動治療システム」を構築することが可能である。●各種心不全治療薬の薬理作用が動特性を含め体系的にライブラリー化されれば、さらに急性心不全治療の自動化・標準化の道が拓ける。
©Nankodo Co., Ltd., 2011