慢性腎臓病 CKDの新たなパラダイムを求めて
CKDの注目すべき病因と病態 肥満関連腎症
宇都宮 保典
1
1東京慈恵会医科大学 腎臓・高血圧内科
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
レニン-アンジオテンシン系
,
危険因子
,
糸球体濾過率
,
肥満
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
慢性腎臓病
Keyword:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Glomerular Filtration Rate
,
Obesity
,
Risk Factors
,
Renin-Angiotensin System
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.253-257
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011140406
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・肥満はメタボッリクシンドロームの中心的病態にあり、慢性腎臓病(CKD)の発症と進展においても肥満は重要な危険因子であり、今後、肥満を基盤とするCKD予備軍が、さらに増加することが予測される。・肥満による腎障害(肥満関連腎症:ORG)の糸球体変化として、糸球体肥大、メサンギウム細胞増殖、糸球体基底膜肥厚、糸球体上皮細胞変化などが特徴であるが、糖尿病や高血圧性腎障害との鑑別が困難な場合もある。・ORGの治療にはレニン-アンジオテンシン-アルドステロン(RAA)系の抑制とともに生活習慣の是正など包括的な管理と対策が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011