慢性腎臓病 CKDの新たなパラダイムを求めて
CKDの診断と評価 CKDの画像診断 新たな試み
井上 勉
1
,
小澤 栄人
,
竹中 恒夫
,
鈴木 洋通
1埼玉医科大学 医学部腎臓内科
キーワード:
MRI
,
糸球体濾過率
,
超音波診断
,
核医学診断
,
慢性腎臓病
,
腎虚血
,
腎線維症
Keyword:
Diagnostic Techniques, Radioisotope
,
Glomerular Filtration Rate
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Ultrasonography
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.214-217
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011140399
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・超音波検査はもっとも汎用されている画像診断法である。単に腎の大きさや輝度を評価するだけではなく、resistive indexの計測や、造影剤を用いた血流評価が可能であり、CKDの定量的な評価にも威力を発揮している。・核医学検査は施行可能な施設に制限があるものの、現状では分腎機能評価が可能な唯一の検査法である。最近は99mTc-MAG3が広く用いられており、採血なしに左右別々の有効腎血漿流量が測定可能である。・MRIを用いて、CKDの進行に密接に関連している腎の虚血と線維化を、in vivoに評価しようという試みが始まっている。クレアチニンや蛋白尿の測定では評価しえない、腎臓病の新たな側面を評価することで、腎疾患の治療決定、予後判定や創薬への貢献が期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2011