胆膵疾患診療の最前線 難治疾患のよりよいマネジメントのために
胆膵疾患の症候・検査値からのアプローチ 黄疸の患者をみたときに
加藤 厚
1
,
木村 文夫
,
清水 宏明
,
吉留 博之
,
大塚 将之
,
宮崎 勝
1千葉大学 大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
Bilirubin
,
黄疸
,
鑑別診断
,
膵臓疾患
,
胆道疾患
,
分類
,
黄疸-閉塞性
Keyword:
Biliary Tract Diseases
,
Bilirubin
,
Diagnosis, Differential
,
Classification
,
Jaundice
,
Pancreatic Diseases
,
Jaundice, Obstructive
pp.391-395
発行日 2011年3月1日
Published Date 2011/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011130041
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●黄疸は肝胆膵領域の代表的な症候であるが、消化器疾患ばかりでなく先天性疾患や血液疾患など、その発生機序は多岐にわたるため、治療に際しては黄疸の成因に関連するビリルビンの代謝を理解し、黄疸に付随する徴候や検査所見を理解することで、その成因を正確に診断する必要がある。●とくに肝胆膵疾患で認められる閉塞性黄疸は、各種画像所見から閉塞部位や閉塞機転の診断を行うとともに、その病態生理を十分に理解することが重要である。また閉塞性黄疸は、急性閉塞性化膿性胆管炎などの重篤な合併症を引き起こす可能性があり、迅速な診断と減黄を主とした緊急処置およびその後の治療のため専門施設での加療が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011