甲状腺疾患 日常診療のTips and Essence
診断 甲状腺腫瘍 内科医にとって必要な知識
岩崎 博幸
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1国際医療福祉大学附属熱海病院 外科
キーワード:
甲状腺腫-結節性
,
甲状腺腫瘍
,
副甲状腺腫瘍
,
乳頭状癌
,
リンパ腫
,
髄様癌
,
多発性内分泌腫瘍1型
,
未分化癌
,
不顕性癌
Keyword:
Carcinoma
,
Carcinoma, Papillary
,
Goiter, Nodular
,
Lymphoma
,
Parathyroid Neoplasms
,
Thyroid Neoplasms
,
Carcinoma, Medullary
,
Multiple Endocrine Neoplasia Type 1
pp.33-37
発行日 2011年1月1日
Published Date 2011/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011078919
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・甲状腺腫瘍に対して内科医に必要な知識を羅列した。・甲状腺腫瘍に必要な検査は、血液検査ではFT4(FT3)、TSH、サイログロブリンである。穿刺吸引細胞診と画像ではエコー検査で十分である。・バセドウ病に腫瘤を合併した場合、縦隔内甲状腺腫、機能性結節などは手術適応である。・甲状腺良性腫瘍の手術適応は大きさが4cm以上、サイログロブリンが1,000ng/ml以上である。・橋本病は悪性リンパ腫の出現に注意する。・カルシウムやカルシトニンが高値となる疾患にMENも考慮する。・若年者甲状腺乳頭癌は比較的予後良好であり、肺転移にもI131内用療法が奏効する。・甲状腺癌術後フォローアップとして、TSH抑制療法の意義と低カルシウム血症の治療などを述べた。
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