発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006218613
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病理組織学的診断はとりわけ腫瘍性病変の診療には不可欠であり,病理診断は患者の診断・治療・経過観察の要ともいえる.ところで,このたび「WHO甲状腺腫瘍組織分類」が改訂され,それと連動して,「甲状腺癌取扱い規約」も改められた.この機会に本稿では病理組織分類における問題点を取り上げる.一つは,濾胞性腫瘍の鑑別,つまり腺腫と癌の鑑別であり,他の一つは,新しい疾患概念として登場した低分化癌についてである
©Nankodo Co., Ltd., 2006