発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010186387
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
47歳女性。患者は頭痛および右眼の視力障害を主訴とした。頭部CTにてくも膜下出血、多発性脳内出血と診断、治療目的で他院転院となったが、その後の検査で肺病変の存在、尿のhCG陽性が指摘され、約1週間後に著者らの施設へ入院となった。既往歴として3年前に絨毛上皮癌を指摘されており、入院時の頭部CTおよび胸部X線・心エコー所見より縦毛上皮癌の肺、脳転移と診断された。治療は化学療法が勧められたが信仰上の理由で拒否され、近医への紹介状をもって入院8日目に退院となった。しかし、患者は翌日、自宅で死亡、近医によると脳内出血による死亡と推定された。
©Nankodo Co., Ltd., 2010