高血圧診療の最前線 最新の戦略と今後の動向
二次性高血圧の診断の決め手 CKDと高血圧
細谷 拓真
1
,
森 建文
,
伊藤 貞嘉
1東北大学 腎・高血圧・内分泌学
キーワード:
アルブミン尿
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
血圧測定
,
減塩食
,
高血圧
,
タンパク尿
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
,
慢性腎臓病
Keyword:
Albuminuria
,
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Blood Pressure Determination
,
Diet, Sodium-Restricted
,
Hypertension
,
Proteinuria
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.411-416
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010124041
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慢性腎臓病(CKD)は尿所見、腎機能、年齢により診断可能で、非腎臓専門医の日常診療において腎臓病の存在を広く診断可能とするものである。2002年、CKDは米国腎臓財団により提案され、翌年、米国心臓協会からCKDは心血管疾患の重要な危険因子であるとの注意喚起がなされた。高血圧が腎障害のもっとも強い危険因子であることは、広く知られている。逆に腎障害は夜間高血圧および、塩分感受性高血圧を呈することもいわれており、これらは「塩」を介した悪循環を形成する。そのサインとしての早朝高血圧を見逃さないためにも、家庭血圧測定は必須である。ACEI、ARBを中心とした降圧療法で、この悪循環を断ち切ることが非常に重要である。
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