高血圧診療の最前線 最新の戦略と今後の動向
高血圧治療ガイドラインの方向性 生活習慣の修正で高血圧はどこまで改善できるのか?
南 順一
1
1手島医院
キーワード:
果実
,
減塩食
,
高血圧
,
身体運動
,
ライフスタイル
,
体重減少
,
野菜
,
禁煙
,
禁酒
,
診療ガイドライン
Keyword:
Diet, Sodium-Restricted
,
Fruit
,
Hypertension
,
Life Style
,
Vegetables
,
Exercise
,
Smoking Cessation
,
Weight Loss
,
Practice Guidelines as Topic
,
Alcohol Abstinence
pp.389-394
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010124037
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生活習慣の修正は高血圧治療の根幹をなすものであり、すべての高血圧患者に指導すべきである。生活習慣の修正項目には、減塩、減量、節酒、運動などがあり、それぞれ3~6/2~4mmHgの降圧が期待できる。I度高血圧で、かつ、ほかに危険因子、臓器障害や心血管病を認めない低リスク患者においては、3ヵ月以内の生活習慣の修正のみで降圧目標に達しない場合には、薬物治療を開始する。II度高血圧で、ほかの危険因子を加味したリスク評価で中等リスクの場合には、1ヵ月以内の生活習慣の修正で効果がなければ、薬物治療を開始する。III度高血圧は高リスクと評価され、ただちに薬物治療を開始するが、この場合でも生活習慣の修正は不可欠である。
©Nankodo Co., Ltd., 2010