高血圧診療の最前線 最新の戦略と今後の動向
特殊な状況の高血圧症の治療 小児領域の高血圧治療
内山 聖
1
1新潟大学 大学院小児科学分野
キーワード:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Calcium Channel Blockers
,
運動療法
,
高血圧
,
食事療法
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
Keyword:
Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitors
,
Calcium Channel Blockers
,
Exercise Therapy
,
Diet Therapy
,
Hypertension
,
Angiotensin II Type 1 Receptor Blockers
pp.395-398
発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010124038
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小児本態性高血圧は、小学校高学年から高校生に多くみられる。年齢が低いほど、また、血圧が高いほど二次性高血圧を考える。小児本態性高血圧は、左室肥大の合併や成人高血圧へのトラッキングが高率にみられる。非薬物療法(食事、運動)を3ヵ月程度試みる。臓器障害合併例や非薬物療法無効例などは、薬物療法(第一選択薬はACE阻害薬、ARB、Ca拮抗薬)を考慮する。胎児期や乳幼児期の栄養環境も高血圧発症に関係するので、早期から適切な生活習慣を確立し、生涯維持する。
©Nankodo Co., Ltd., 2010