内科医が診る不安・抑うつ どこまで診るのか、どこから診ないのか
内科医にできる不安障害・うつ病の評価と治療 認知行動療法
藤澤 大介
1
1慶応義塾大学 医学部精神神経科
キーワード:
うつ病
,
認知療法
,
不安症
,
プライマリヘルスケア
,
外来診療
Keyword:
Anxiety Disorders
,
Ambulatory Care
,
Depressive Disorder
,
Primary Health Care
,
Cognitive Therapy
pp.263-267
発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010107271
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認知行動療法は、うつ病や不安障害に対して、薬物療法と同等の効果(再発予防効果は薬物療法以上の効果)を有する精神療法(カウンセリング)である。正式な精神療法で行われる内容の一部を、セルフヘルプ本、コンピュータープログラムなどで補うことによって、短い診療時間の中で実施することができる。本稿では、認知行動療法の技法を生かして短時間の診療で改善したうつ病の症例を取り上げて、実践的に解説した。これらの症例を通じて、主にうつ病に対する疾病教育や指導のエッセンスを概観することができるであろう。
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