肝癌撲滅最前線
診断 CTによる肝癌早期診断法
荒井 邦明
1
,
山下 竜也
,
金子 周一
1金沢大学附属病院 消化器内科
キーワード:
肝細胞癌
,
肝循環
,
肝動脈
,
マルチスライスCT
,
早期診断
,
腹部CT
Keyword:
Hepatic Artery
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Liver Circulation
,
Early Diagnosis
,
Multidetector Computed Tomography
pp.641-645
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009341883
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肝細胞癌を小型・単発で発見するためには、B型/C型肝硬変の超高危険群に対し、腫瘍マーカー、超音波検査のみならず、CTもサーベイランスの手段として考慮する。典型的な肝細胞癌は異常動脈血流の増加をきたし、この多血性を検出するには造影剤を用いたdynamic CTが必須である。また平衡相でのwashoutも評価することで、診断能が向上する。さらにMD-CTの普及により、高い時間・空間分解能を有する画像を高速に撮影することが可能となり、実地臨床の場にて多く施行されているが、ヨードアレルギー例、腎機能低下例では造影CTは見合わせ、他の画像診断に変更することも必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009