骨粗鬆症診療の進歩 骨折の予防と克服をめざして
骨粗鬆症はどのようにして診断するのか? 骨粗鬆症の鑑別診断
関口 佐保子
1
,
四馬田 恵
,
浅野 昇悟
,
鈴木 敦詞
,
伊藤 光泰
1藤田保健衛生大学 医学部内分泌・代謝内科
キーワード:
Cushing症候群
,
吸収不良症候群
,
甲状腺機能亢進症
,
骨腫瘍
,
骨粗鬆症
,
骨軟化症
,
鑑別診断
,
性腺機能低下症
,
病歴聴取
,
骨萎縮
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Diagnosis, Differential
,
Cushing Syndrome
,
Hyperthyroidism
,
Hypogonadism
,
Malabsorption Syndromes
,
Medical History Taking
,
Osteomalacia
,
Osteoporosis
pp.447-450
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009305739
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加齢に伴い原発性骨粗鬆症は増加するが、他の骨量減少をきたす疾患の罹患率も上昇する。Cushing症候群・原発性副甲状腺機能亢進症・慢性腎臓病・関節リウマチなど、骨代謝に直接影響を与える基礎疾患の鑑別は必須である。前立腺癌・多発性骨髄腫などの増殖性疾患も、易骨折性につながる。合併症のみならず、治療薬の骨代謝への影響も考慮すべきである。基礎疾患に対して早期に介入することで、骨折予防を行うことが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009