造血幹細胞移植の多様性に迫る 質の高い治癒を目指したアプローチ
造血幹細胞移植後合併症へのアプローチ 造血幹細胞移植後の精子形成機能障害への対策 治療前精子凍結保存
石川 博通
1
,
岡崎 雅子
1東京歯科大学市川総合病院 泌尿器科
キーワード:
性腺刺激ホルモン放出ホルモン
,
Testosterone
,
精巣腫瘍
,
精子
,
精子形成
,
凍結保存
,
不妊症-男性
,
造血幹細胞移植
,
造血器腫瘍
,
年齢因子
,
液体窒素
Keyword:
Age Factors
,
Gonadotropin-Releasing Hormone
,
Infertility, Male
,
Spermatogenesis
,
Spermatozoa
,
Testicular Neoplasms
,
Testosterone
,
Cryopreservation
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Hematologic Neoplasms
pp.307-309
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009299261
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造血幹細胞移植後の精子形成機能障害対策としての、治療前精子凍結保存ついて概説した。精子は撹拌密度勾配法にて濃縮し、液体窒素浸漬法で凍結した。最近6年3ヵ月間の来院患者は294例で、初診時年齢は20歳代および30歳代が82.7%を占めた。未婚者が73.5%で、原疾患は精巣腫瘍がもっとも多かった。血液・造血器疾患では、前治療が62.7%になされていた。動物実験でGnRH analogueおよびテストステロンなどに、精子形成障害に対する抑制作用があることが示された。
©Nankodo Co., Ltd., 2009