心筋症 診断の進歩と治療のブレークスルー2009
心筋症の診断と治療 ここまで進んだ
森田 啓行
1
1東京大学 健康医科学創造講座
キーワード:
Steroids
,
抗炎症剤
,
心筋疾患
,
分類
,
サルコイドーシス-心臓
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents
,
Classification
,
Cardiomyopathies
,
Steroids
pp.412-413
発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009118816
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心筋症はかつて「原因不明の心筋疾患」と定義されていたが、現在では決して「原因不明」ではない。今後は成因、とくに原因遺伝子変異を軸に心筋症の再分類が行われる可能性がある。若年者の失神・突然死の原因としての心筋症、全身疾患の部分症としての心筋症に対してとくに注意が必要である。心筋症の予後は改善している。心筋症はまれな疾患ではない。また、治らない疾患ではない。一般内科医も「心筋症」を正しく認識し、循環器専門医に的確にコンサルトすることが肝要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009