脂質異常症 基本を踏まえた実践
こんな病態にはどうすべきか? 女性に必要な薬物療法とその安全性
井町 仁美
1
,
村尾 孝児
,
石田 俊彦
1香川大学 医学部内分泌代謝・血液・免疫・呼吸器内科
キーワード:
Estrogens
,
HDL Cholesterol
,
LDL Cholesterol
,
Triglycerides
,
陰イオン交換樹脂
,
危険因子
,
脂質異常症
,
動脈硬化症
,
妊娠合併症-血液系
,
閉経
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
女性の健康
Keyword:
Anion Exchange Resins
,
Arteriosclerosis
,
Estrogens
,
Menopause
,
Cholesterol, HDL
,
Cholesterol, LDL
,
Risk Factors
,
Pregnancy Complications, Hematologic
,
Triglycerides
,
Women's Health
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Dyslipidemias
pp.112-115
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009072550
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閉経前女性の血清脂質は同年代の男性に比べ、HDL-Cが高く、LDL-C・中性脂肪(TG)は低い傾向にある。閉経後は、男性と同等またはそれ以上に増悪する。これら変化は、主にエストロゲンが関与する。とくに女性は、閉経後急速な動脈硬化性変化が指摘され、リスクに応じて脂質低下療法が必要である。正常妊娠においてTG・LDL-Cの増加が認められるが、通常は治療の対象ではない。妊娠の可能性がある女性の脂質異常症の治療において、多くの脂質異常症治療薬は妊娠または妊娠の可能性がある場合は禁忌であり、通常、陰イオン交換樹脂が使用されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2009