脂質異常症 基本を踏まえた実践
動脈硬化制圧への挑戦
石橋 俊
1
1自治医科大学 内分泌代謝内科
キーワード:
HDL Cholesterol
,
LDL Cholesterol
,
Triglycerides
,
危険因子
,
脂質異常症
,
動脈硬化症
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
診療ガイドライン
Keyword:
Arteriosclerosis
,
Cholesterol, HDL
,
Cholesterol, LDL
,
Risk Factors
,
Triglycerides
,
Practice Guidelines as Topic
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Dyslipidemias
pp.2-4
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009072530
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脂質異常症は、心血管リスクを予測し、その高低に応じて治療に強弱をつける。LDLコレステロール(LDL-C)の決定法には、計算法と直接法がある。グローバルに用いられているのは計算法である。LDL-Cに代わる指標として、TCからHDL-Cを減じたnon-HDL-Cや、LDL粒子数を反映するアポBも注目されている。内臓脂肪型肥満、慢性腎臓病(CKD)、高感度CRP高値等の新興リスクファクターを包摂したガイドラインの統合が望まれる。脂質異常症を誰もが無理なく診断できるようになるためには、検査手順の整備が必要である。スタチンを超える治療薬や併用療法のエビデンスが求められている。
©Nankodo Co., Ltd., 2009