膵癌診療最前線 新たな抗癌薬により長期生存を目指す
局所進行膵癌の治療戦略 化学放射線療法
須藤 研太郎
1
,
山口 武人
,
中村 和貴
,
原 太郎
,
傳田 忠道
1千葉県がんセンター 消化器内科
キーワード:
膵臓腫瘍
,
臨床試験
,
治療成績
,
Capecitabine
,
Gemcitabine
,
TS-1
,
放射線化学療法
Keyword:
Capecitabine
,
Clinical Trials as Topic
,
Pancreatic Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Chemoradiotherapy
,
Gemcitabine
pp.725-728
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008338463
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局所進行膵癌に対する治療は、従来fluorouracil(5-FU)併用放射線療法が主たる役割を果たしてきたが、その生存期間中央値(MST)は6~10ヵ月と十分ではない。膵癌の全身化学療法における標準的治療薬であるgemcitabineや、新しい5-FU系経口薬であるTS-1やcapecitabineなどを用いた化学放射線療法が報告される。局所進行膵癌の再発の多くは遠隔転移であり、治療成績の向上のためには、局所のみならず、遠隔転移の制御を重視した治療体系の構築が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2008