循環器薬 使い方プラクティス 疾患別循環器薬の使い方 《不整脈》
III群抗不整脈薬
志賀 剛
1
1東京女子医科大学 循環器内科
キーワード:
Amiodarone
,
Sotalol
,
一次予防
,
抗不整脈剤
,
不整脈
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
Nifekalant
,
二次予防
,
Potassium Channel Blockers
Keyword:
Amiodarone
,
Anti-Arrhythmia Agents
,
Arrhythmias, Cardiac
,
Primary Prevention
,
Sotalol
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
,
Potassium Channel Blockers
,
Secondary Prevention
,
Nifekalant
pp.523-528
発行日 2013年9月1日
Published Date 2013/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013305825
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
III群抗不整脈薬の薬理作用はKチャネル遮断作用で,活動電位持続時間を延長し,心筋の不応期延長をもたらす.また,心抑制が少ない.アミオダロンはKチャネル以外にNaチャネルやCaチャネルの遮断作用,交感神経抑制作用,甲状腺機能修飾作用など多彩な薬理作用を有する一方,心外副作用(肺,甲状腺,眼,肝臓,皮膚,神経)がある.アミオダロンにはエビデンスが多く,不整脈死・突然死と総死亡のリスクを減少させた.アミオダロンはI群抗不整脈薬やソタロールより,心房細動の予防効果が高い.ソタロールはKチャネル遮断作用とβ遮断作用を有し,リエントリー性頻脈に有効である.ニフェカラントは純粋なKチャネル遮断薬であり,致死性難治性不整脈への緊急治療に用いられる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013