悪性リンパ腫診療update in 2008 最新のエビデンスに基づく診断と治療
悪性リンパ腫を極める 各病理組織型に基づく治療法 節外性リンパ腫
正木 康史
1
,
澤木 俊興
,
田中 真生
,
福島 俊洋
,
梅原 久範
1金沢医科大学 血液免疫制御学(血液・リウマチ膠原病科)
キーワード:
胃腫瘍
,
胸部腫瘍
,
精巣腫瘍
,
大腸腫瘍
,
唾液腺腫瘍
,
乳房腫瘍
,
脳腫瘍
,
皮膚腫瘍
,
リンパ腫
,
小腸腫瘍
Keyword:
Brain Neoplasms
,
Breast Neoplasms
,
Lymphoma
,
Skin Neoplasms
,
Stomach Neoplasms
,
Salivary Gland Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
,
Testicular Neoplasms
,
Thoracic Neoplasms
pp.337-343
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008287691
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非Hodgkinリンパ腫の4割は、節外性リンパ腫である。節外性リンパ腫のうち、胸腺以外ではHodgkinリンパ腫はきわめてまれであり、ほぼすべてが非Hodgkinリンパ腫である。細胞起源は、皮膚、鼻は例外的にT細胞性(あるいはNK/T細胞性)が多いが、他の節外臓器からはB細胞性の頻度が高い。節外性リンパ腫の進展は、発生部位からリンパ節進展を介さずに、非連続的に他の節外臓器に進展することが多い。発生する臓器とその組織型により、それぞれ別の治療戦略を立てる必要があり、これには化学療法のみで治療すべきものから、放射線療法や外科手術を組み合わせる、いわゆる集学的治療を要するものなど多岐にわたる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008