変革する心房細動診療とその実践up-to-date
なぜ治療が必要なのか? その病態を知る 心房で何が生じているのか? 治療実践のための基礎的知識
加藤 武史
1
1金沢大学 医学部循環器内科
キーワード:
炎症
,
高血圧
,
甲状腺疾患
,
自律神経系
,
心不全
,
心房
,
心房細動
,
塞栓症
,
糖尿病
,
心室リモデリング
Keyword:
Autonomic Nervous System
,
Atrial Fibrillation
,
Embolism
,
Diabetes Mellitus
,
Heart Atria
,
Heart Failure
,
Hypertension
,
Inflammation
,
Thyroid Diseases
,
Ventricular Remodeling
pp.425-429
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008149297
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抗不整脈薬などによる従来の心房細動治療(ダウンストリーム治療)には限界があり、今後はより上流にある因子に目を向けていく必要がある(アップストリーム治療)。心房細動の発症因子を知りこれらを臨床的に解決していくことは、現時点でも可能な究極のアップストリーム治療である。心房細動に合併する塞栓症の原因として、従来からいわれている血流うっ滞に加えて、近年心房の内皮障害が報告され、この分野でもアップストリーム治療の登場が待たれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2008