腫瘍内科診療データファイル
疾患からみる各種癌の診断・治療 乳癌
前田 隆司
1
,
勝俣 範之
1国立がんセンター中央病院
キーワード:
Tamoxifen
,
乳房腫瘍
,
マンモグラフィー
,
Anastrozole
,
Exemestane
,
Letrozole
,
Trastuzumab
Keyword:
Trastuzumab
,
Breast Neoplasms
,
Mammography
,
Tamoxifen
,
Exemestane
,
Letrozole
,
Anastrozole
pp.1275-1283
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008061422
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乳癌は日本人女性において罹患率のもっとも高い悪性腫瘍である。手術療法・放射線療法などの局所治療だけでなく、全身療法としての薬物療法を加えた集学的な治療戦略が重要である。薬物療法にはホルモン療法・化学療法・抗体療法があり、腫瘍の生物学的特性によって選択される。術後薬物療法の目標は治癒であり、再発リスクに基づいて治療方針が決定される。転移性乳癌の治療の目標は、症状の緩和・QOLの向上・延命である。ホルモン感受性がある場合は、可能な限りホルモン療法から開始する。化学療法におけるキードラッグは、アンスラサイクリン系薬剤とタキサン系薬剤である。HER2陽性例にはtrastuzumab単独、または化学療法との併用療法を選択する。
©Nankodo Co., Ltd., 2007