腫瘍内科診療データファイル
疾患からみる各種癌の診断・治療 肝・胆・膵 膵癌
中原 修
1
,
澤木 明
,
水野 伸匡
,
伯耆 徳之
,
高木 忠之
,
山雄 健次
1愛知県がんセンター中央病院 消化器内科
キーワード:
腫瘍侵入性
,
腫瘍マーカー
,
超音波診断
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
リンパ節郭清
,
超音波内視鏡検査
,
ランダム化比較試験
,
Gemcitabine
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
陽電子放射型断層撮影
,
膵酵素
,
腹部CT
Keyword:
Lymph Node Excision
,
Pancreatectomy
,
Neoplasm Invasiveness
,
Pancreatic Neoplasms
,
Ultrasonography
,
Biomarkers, Tumor
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Endosonography
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
,
Positron-Emission Tomography
,
Gemcitabine
pp.1214-1219
発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008061413
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膵癌患者の予後を改善させるためには、2cm以下の小膵癌の拾い上げを確実に行うことが重要であるが、大多数を占める切除不能進行膵癌や術後再発に対する有効な治療法を確立させることも重要である。膵に関係する血液検査や超音波検査(US)で異常を認めた場合、造影CTや磁気共鳴胆道膵管造影(magnetic resonance cholangiopancreatography:MRCP)で検査を行う。診断不確定の場合は超音波内視鏡検査(EUS)、内視鏡的逆行性膵管造影法(endoscopic retrograde pancreatography:ERP)、ポジトロン断層法(positron emission tomography:PET)などを行う。なお未確定の場合は、US,CT,EUS下に細胞診や組織診を行う。切除不能膵癌に対する第一選択薬はgemcitabineであるが、tegafur・gimeracil・oteracil potassium配合(TS-1)の使用や、gemcitabineと他の薬剤との併用比較試験にて、新しい治療法の開発が期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2007