甲状腺疾患 診療スタンダードと新たなチャレンジ
バセドウ病眼症 内科的診療・眼科との連携
廣松 雄治
1
1久留米大学 医学部内科学講座内分泌代謝内科部門
キーワード:
Botulinum Toxins
,
Guanethidine
,
Hyaluronic Acid
,
Prednisolone
,
甲状腺機能亢進症
,
MRI
,
生活の質
,
分類
,
禁煙
,
重症度指標
,
パルス療法(薬物療法)
,
Graves病眼症
Keyword:
Botulinum Toxins
,
Classification
,
Hyaluronic Acid
,
Guanethidine
,
Hyperthyroidism
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Prednisolone
,
Quality of Life
,
Severity of Illness Index
,
Smoking Cessation
,
Pulse Therapy, Drug
,
Graves Ophthalmopathy
pp.886-891
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008056080
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
後眼窩組織におけるTSH受容体に対する自己免疫反応により、眼症をきたすとの仮説が有力である。流涙、眼窩痛、羞明、異物感、腫脹感、眼瞼や結膜の充血・浮腫、眼球突出、複視、視力障害など眼症の自覚症状や他覚所見がみられたら、眼症専任の眼科医に診察を依頼する。診断には重症度と活動性の評価が重要である。CASと眼窩MRIにて活動性の評価を行う。活動性の高い急性期にはステロイドパルス療法、放射線療法などの免疫抑制療法が適応であり、非活動期には眼科手術療法が適応である。ソマトスタチン製剤、ボツリヌス毒素の局所注射や抗酸化薬、TNFαやCD20に対するモノクローナル抗体などの新しい治療法が紹介されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007