甲状腺疾患 診療スタンダードと新たなチャレンジ
甲状腺クリーゼ わが国の診断基準作成
赤水 尚史
1
,
佐藤 哲郎
,
磯崎 収
,
鈴木 敦詞
,
脇野 修
,
飯降 直男
,
坪井 久美子
,
門傳 剛
,
幸喜 毅
1京都大学 医学研究科探索医療センター
キーワード:
甲状腺クリーゼ
,
基準値
Keyword:
Reference Values
,
Thyroid Crisis
pp.882-885
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008056079
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甲状腺クリーゼは「生命が危険となるような激しい症状を呈する甲状腺中毒症」であり、多臓器における非代償性状態を特徴とする。臨床症状に基づいて診断されるが、明確な診断基準は国際的にも確立されておらず、疫学データも乏しい。日本甲状腺学会と日本内分泌学会は共同して、「甲状腺クリーゼの診断基準の作成と全国疫学調査」を臨床重点課題と定めた。同課題を研究・調査する委員会が組織され、(1)全国疫学調査の実施に向けた甲状腺クリーゼ診断基準の作成を行い、(2)その診断基準に基づいて全国疫学調査を実施し、(3)その調査結果に基づいた予後判定基準や新たな診療ガイドラインの作成、に向けて現在活動している。
©Nankodo Co., Ltd., 2007