分子標的療法時代の白血病治療 絨毯爆撃から狙い撃ちへ
トピックス 遺伝子発現プロファイリングによる白血病の予後予測
牧 和宏
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1獨協医科大学 血液内科
キーワード:
白血病
,
白血病-急性骨髄性
,
白血病-慢性B細胞性
,
白血病-BCR-ABL陽性慢性骨髄性
,
遺伝子発現プロファイリング
,
マイクロアレイ解析
,
白血病リンパ腫-前駆細胞リンパ芽球性
Keyword:
Leukemia
,
Leukemia, Myeloid, Acute
,
Leukemia, Lymphocytic, Chronic, B-Cell
,
Leukemia, Myelogenous, Chronic, BCR-ABL Positive
,
Gene Expression Profiling
,
Microarray Analysis
,
Precursor Cell Lymphoblastic Leukemia-Lymphoma
pp.319-322
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2008003467
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腫瘍細胞などにおける種々の遺伝子の発現を解析することを、遺伝子発現プロファイリング(gene expression profiling:GEP)と呼ぶ。1990年代後半に開発されたマイクロアレイ技術により、数千種から数万種といった規模の遺伝子発現を同時に観察することができるようになり、各造血器腫瘍についてマイクロアレイを用いた遺伝子発現解析と予後予測モデルの開発が、精力的に行われている。遺伝子発現プロファイリングによる予後予測については、現時点ですぐに臨床応用可能な予測モデルはないのが現状である。臨床応用するためには、さらなる技術の向上とともに、検査・解析方法の統一化が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007