慢性腎臓病 CKDキャンペーンをめぐる話題
CKDキャンペーンとこれからの腎臓病学
野入 英世
1
1東京大学医学部附属病院 血液浄化療法部
キーワード:
生物学的マーカー
,
糸球体濾過率
,
集団検診
,
腎臓疾患
,
慢性疾患
,
生活習慣病
Keyword:
Chronic Disease
,
Glomerular Filtration Rate
,
Kidney Diseases
,
Mass Screening
,
Biomarkers
pp.2-6
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007246375
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慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)キャンペーンの中で、予防医学に対する考え方を見直す必要がある。成人病や老人健診での、腎臓内科チームによる早期介入を唱道すべきである。労せずしてデータベースを構築できる手法も検討すべきである。CKDの疾患コントロールと医療費コントロールには、point of careで意志決定ができるバイオマーカーの開発が急務である。臨床を出口としない基礎研究は致命的である。健診項目から血清クレアチニン値が削除されたが、これでは推定糸球体濾過量(estimated glomerular filtration rate:eGFR)が計算できない。
©Nankodo Co., Ltd., 2007