慢性腎臓病 CKDキャンペーンをめぐる話題
CKDを取り巻く検査を見直す 腎機能評価 eGFRとイヌリンクリアランス
堀尾 勝
1
1大阪大学 老年腎臓内科
キーワード:
Creatinine
,
Inulin
,
糸球体濾過率
,
腎機能検査
,
腎臓疾患
,
代謝クリアランス
,
慢性疾患
,
Creatinine Clearance
Keyword:
Chronic Disease
,
Creatinine
,
Glomerular Filtration Rate
,
Inulin
,
Metabolic Clearance Rate
,
Kidney Diseases
,
Kidney Function Tests
pp.33-37
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007246382
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クレアチニンクリアランス(Ccr)は糸球体濾過量(GFR)より高値であり、腎機能正常域で10~20%、高度腎不全では約2倍となる。このため、腎機能はCcrではなくGFRで評価を行う。一般臨床では血清Cr値だけで判断せず、GFR推算式を用いてGFRを評価する。正確な腎機能測定が必要な症例には、イヌリンクリアランスによるGFR実測を行う。GFR推算式は国際的にはMDRD簡易式が用いられるが、日本人では高く推算されるため、係数0.741による補正が必要である。より正確な推算を行うため、日本人に適したGFR推算式の作成が望まれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007