インフルエンザ診療の新展開 パンデミックを視野に入れた戦略
予防と対策 ワクチンとインフェクションコントロール ワクチンの現況と将来
城野 洋一郎
1
1化学及血清療法研究所菊池研究所 第2研究部
キーワード:
インフルエンザ-ヒト
,
インフルエンザワクチン
,
インフルエンザ-トリ
,
疾病の発生
,
予防接種
Keyword:
Disease Outbreaks
,
Influenza in Birds
,
Influenza, Human
,
Influenza Vaccines
,
Vaccination
pp.831-834
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007076262
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わが国で現在使用されているワクチンはスプリットワクチンであり、接種対象は予防接種法上、65歳以上ならびに60~64歳のハイリスク者である。高齢者での有効性を否定する論文も存在するが、観察的研究では一定の効果が確認されている。より高い有効性を期待して、アジュバントワクチン、ヴィロソームワクチン、生ワクチンが欧米で認可されている。世界的にパンデミックワクチンが開発されているが、弱い免疫原性のため、わが国ではアルミゲルアジュバントを配合された全粒子ワクチンの検討が行われている。
©Nankodo Co., Ltd., 2006