内科診療最前線2007 この1年の動向を踏まえて
血管障害
星野 晴彦
1
,
鈴木 則宏
1慶応義塾大学 神経内科
キーワード:
高血圧
,
高コレステロール血症
,
糖尿病
,
脳梗塞
,
血小板凝集阻害剤
,
Tissue Plasminogen Activator
,
Clopidogrel
Keyword:
Diabetes Mellitus
,
Hypercholesterolemia
,
Hypertension
,
Tissue Plasminogen Activator
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Brain Infarction
,
Clopidogrel
pp.1007-1015
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2007068428
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脳梗塞治療として、2005年秋に組織プラスミノーゲンアクチベーター(t-PA)による血栓溶解療法、2006年春にclopidogrelが保険適用となった。国際的な大規模登録試験REACHが始動し、その最初の報告がなされた。正常高値血圧で心血管イベントが増加し、ARB投与が高血圧発症を予防することが報告された。HbA1cと脳梗塞発症の関連が示され、pioglitazoneによる糖尿病治療によって心血管イベントと死亡が軽減されることが報告された。日本人のstatin治療の大規模臨床試験MEGA studyにおいて脳卒中予防効果が示され、SPARCLEによってstatinの再発予防効果も報告された。抗血小板薬の併用と抗血小板薬の休薬・内服中の出血性合併症について言及した。
©Nankodo Co., Ltd., 2006