発行日 2006年9月1日
Published Date 2006/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2006320927
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42歳女.胃痛が出現した.胃腸炎と診断されて投薬を受けたが,胃痛は改善しなかった.嘔気,嘔吐が出現した.嘔吐が止まらないため,搬送された.高血糖,尿ケトン体強陽性を認め,糖尿病性昏睡と診断,入院となった.経過から劇症1型糖尿病を疑い,生理食の補液とインスリン持続静注を行った.意識は翌日には清明となり,高血糖も徐々に改善した.発症後3週間にわたり,尿中Cペプチド漸減の過程を観察した.尿中Cペプチドは46.2μg/日であったが,そのさらに7日後には2.4μg/日,さらに6日後には1.1μg/日と漸減した
©Nankodo Co., Ltd., 2006